タンニン

食と健康に関する辞典

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健康の基本は、食にあります。「食と健康に関する辞典」では、野菜を始めとして魚介類、肉類など様々な食材の栄養成分とその働きや生活習慣病などの病気との関わりをわかりやすく説明しています。また、栄養やサプリメントなどに関する知識をコンパクトに紹介しています。

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タンニン



タンニンは、ポリフェノール化合物の一種で、塩化第二鉄によって青色を呈し、アルカロイド、ゼラチン及び他のタンパク質を沈殿させる化合物です。植物界に広く存在し、化学構造の違いから、縮合型タンニンと加水分解型タンニンに分類されます。前者が針葉樹・広葉樹どちらにも分布しているのに対し、後者の分布は双子葉植物に限られています。植物の生体の組織の中でタンニンは主として液胞中に溶液として存在しています。タンニンが皮なめしに使われてきたのは、たんぱく質と結合し凝集させる性質を利用したもので、これを収斂(しゅうれん)作用と呼んでいます。濃く淹れたお茶に強い渋味を感じるのは、お茶に含まれるタンニンが舌や口腔粘膜のタンパク質と結合して収斂作用が起き、渋味を感じるのだと言われています。茶葉に含まれるタンニンとしては、エピカテキン、エピガロカテキンなどのカテキン類があります。

タンニンには、抗酸化作用があり、活性酸素を除去し、老化や動脈硬化などを予防します。脂質の酸化防止、コレステロール値の低下、血糖値の上昇抑制などの作用も期待されています。


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