サメ軟骨

食と健康に関する辞典

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健康の基本は、食にあります。「食と健康に関する辞典」では、野菜を始めとして魚介類、肉類など様々な食材の栄養成分とその働きや生活習慣病などの病気との関わりをわかりやすく説明しています。また、栄養やサプリメントなどに関する知識をコンパクトに紹介しています。

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サメ軟骨



スープでおなじみのフカヒレは、サメの軟骨ですが、サメはヒレだけでなく全身の骨が軟骨でできています。鮫は、100万匹に1匹以下しかがんにならないと推定されています。がんは、栄養補給のために新たな血管をがん組織の周囲に作り出しますが、鮫の軟骨には血管ができるの(新生血管形成)を阻む物質が含まれていて、それがガンの成長を抑えると考えられています。このため新生血管形成によって悪化する乳がん、前立腺がん、膵臓がんに効果を発揮します。多くの研究によると、鮫の軟骨には血液網の促進を抑制するタンパク質が、その他一般の軟骨の1000倍以上も含まれていることや、乾燥した経口のサメの軟骨は最も効果があるとも発表されています。

鮫の軟骨は、若返り物質と言われているムコ多糖体と特珠なタンパク質(スロンボスポンディン)など、人体になくてはならない栄養素が豊富に含まれています。ムコ多糖体を構成する重要な成分がコンドロイチ硫酸です。コンドロイチ硫酸は、骨の形成、傷の治癒、感染防止(免疫体の産生)などの作用を持つ物質で、コラーゲンや細胞群とともに結合組織を構成し、組織に保水性や潤滑性を与え、栄養分の消化吸収や新陳代謝を促進します。炎症を抑える働きもあります。炎症、骨に伴なう痛み、リューマチ性関節炎、糖尿系の目の病気、新種の血液病である緑内障などにも効果が期待されています。


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