鮭(サケ)

食と健康に関する辞典

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健康の基本は、食にあります。「食と健康に関する辞典」では、野菜を始めとして魚介類、肉類など様々な食材の栄養成分とその働きや生活習慣病などの病気との関わりをわかりやすく説明しています。また、栄養やサプリメントなどに関する知識をコンパクトに紹介しています。

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鮭(サケ)



一般に鮭と呼んでいるのは、シロザケのことでサケ・マスの代表格ですが、この他にもギンザケ、ベニザケ(レッドサーモン)、マスノスケ(キングサーモン)など多くの種類があります。シロザケの旬は秋で、北海道ではアキアジとも呼びます。春から初夏にかけて出回るトキシラズ(トキザケ、トキ)もシロザケで、脂ののりがよいため珍重されています。サケとマスの明確な区別はなく、イワナやサクラマス(ヤマメ)もサケ・マスの仲間に入ります。

鮭の主な栄養分は、たんぱく質ですが、脂質も多めです。脂質には、IPAやDHAが豊富に含まれます。IPA(イコサペンタエン酸)は、血栓を予防し、血管を拡張したり、中性脂肪や悪玉コレステロールを減らし、善玉コレステロールを増やします。DHA(ドコサヘキサエン酸)は、脳や神経組織の機能を支えるほか、体内でIPAにかわります。カルシウムの吸収を助けるビタミンDや糖質の代謝に不可欠なビタミンB1、細胞の生成や成長の関わるビタミンB2、免疫機能の維持などに不可欠のビタミンB6なども豊富に含みます。


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