フェニールアラニン

食と健康に関する辞典

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健康の基本は、食にあります。「食と健康に関する辞典」では、野菜を始めとして魚介類、肉類など様々な食材の栄養成分とその働きや生活習慣病などの病気との関わりをわかりやすく説明しています。また、栄養やサプリメントなどに関する知識をコンパクトに紹介しています。

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フェニールアラニン



たんぱく質を構成するアミノ酸の一種で、体内で合成できないので食品から摂る必要のある必須アミノ酸です。いろいろなたんぱく質のなかに広く分布しています。脳と神経細胞の間で信号を伝達する神経伝達物質になります。フェニールアラニンから生成されるノルエピネフリンとドーパミンは、アドレナリン生成の途中経過でできる物質で、刺激の伝達に役立ちます。気持ちを前向きにし、機敏さとバイタリティーを生み出す作用や記憶力を高める効果があります。しかし、興奮性の神経伝達物質なので、過剰に摂取すると血圧を上げる作用があります。

ダイエットコーラなどに使用されている甘味料アスパルテームは、フェニールアラニンとアスパラギン酸の2つのアミノ酸を人工的に結合したものです。低カロリーの清涼飲料水、ガムなどに使用されています。アメリカでは、動物実験等で脳腫瘍、発がん性があるとして1974年に発売中止になりましたが、炭酸飲料への添加を強く要請され1983年に許可されました。現在、安全性については賛否両論あります。天然に含まれているフェニールアラニンは、特に問題ありません。


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