牡蠣(カキ)

食と健康に関する辞典

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健康の基本は、食にあります。「食と健康に関する辞典」では、野菜を始めとして魚介類、肉類など様々な食材の栄養成分とその働きや生活習慣病などの病気との関わりをわかりやすく説明しています。また、栄養やサプリメントなどに関する知識をコンパクトに紹介しています。

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牡蠣(カキ)



牡蠣は、古くから世界各国で食用とされ、ヨーロッパではローマ時代から養殖されていたといいます。日本の沿岸にも20種以上が知られ、小型のものや深海種を除いて全て食用となりますが、市場に流通しているのは養殖したマガキが大半です。北海道産のものは貝殻が大きく、エゾガキ、ナガガキといわれますが、本州産のものと同じマガキです。養殖の産地としては、広島、宮城、岩手、北海道厚岸などが有名です。

カキは、海のミルクといわれるほど栄養分が豊富です。旨味の成分として、グリコーゲンやタウリン、グリシンなどのアミノ酸を豊富に含みます。タウリンは、コレステロールを下げたり、血圧降下作用があり、脳卒中や高血圧の予防に役立ちます。また、心臓や肝臓の機能を強化する作用もあります。
ビタミンB2やB12も多く含まれます。ビタミンB2は、細胞の再生や成長促進、エネルギーの代謝を促します。ビタミンB12は、赤血球のヘモグロビンの合成を助け、神経細胞内の核酸の合成や修復にもかかわっています。赤血球の形成を助けるビタミン、葉酸も多く含まれます。
ミネラルも豊富に含みますが、特に亜鉛と銅が多く含まれます。亜鉛は、不足すると傷の回復や子供の発育にも影響しますし、味覚の異常や肌荒れや抜け毛の原因ともなります。銅は、鉄とともに血液中のヘモグロビンの合成を助け、貧血を予防します。


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