ナトリウム

食と健康に関する辞典

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健康の基本は、食にあります。「食と健康に関する辞典」では、野菜を始めとして魚介類、肉類など様々な食材の栄養成分とその働きや生活習慣病などの病気との関わりをわかりやすく説明しています。また、栄養やサプリメントなどに関する知識をコンパクトに紹介しています。

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ナトリウム



ナトリウムは生命の維持に不可欠の成分で、カリウムとともに細胞外液の浸透圧を調節し、ブドウ糖などの吸収など、細胞膜を通しての物質交換に関わっています。筋肉の弾性を維持したり、神経の興奮を沈静化します。
ナトリウムは、食塩(塩化ナトリウム)として摂取してるので、普通の食生活を送っていれば不足することはありません。過剰摂取が問題となります。食塩を摂り過ぎると、血液中のナトリウムが増えて浸透圧が高くなり、これを薄めようと細胞から水が浸透します。この結果、血液量が増え、血液を送り出す圧力が高まるので、血圧が上がります。摂りすぎが続くと高血圧や動脈硬化の原因となります。

ナトリウムが不足すると、細胞外液が不足して、血液が濃縮されて循環器の負担が増加します。食欲不振や嘔吐、めまい、倦怠感、筋肉のけいれん、意識障害などの症状が出ます。暑さの厳しい時に激しい運動をすると、大量の発汗が起きますが、このとき水を補給すると、血液が薄められます。運動中は腎臓機能が抑制されているため、筋肉からナトリウムが奪われ、この結果、筋肉の浸透圧が低下し、筋肉中に水が透入し膨張を起こします。この状態が激しくなると、筋肉に猛烈な痛みを感じ、熱けいれんと呼ばれる、けいれんを起こします。


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