リコピン

食と健康に関する辞典

(サイトの主旨)
健康の基本は、食にあります。「食と健康に関する辞典」では、野菜を始めとして魚介類、肉類など様々な食材の栄養成分とその働きや生活習慣病などの病気との関わりをわかりやすく説明しています。また、栄養やサプリメントなどに関する知識をコンパクトに紹介しています。

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リコピン



トマトなどに含まれている赤い色素の成分がリコピンです。カロチンの仲間ですが、β-カロチンのように体内でビタミンAに変換されることはありません。しかし、体内で発生する活性酸素の働きを低下させ、消去する抗酸化作用をもち、動脈硬化や老化、がんなどを予防します。カロチンの2倍、ビタミンEの100倍といわれるほど、強い抗酸化力をもちます。
体内に取り入れた酸素のうちの2%が活性酸素になるといわれています。活性酸素は、スーパーオキシドイオン・ヒドロキシルラジカル・過酸化水素・一重項酸素・過酸化脂質の5種類がありますが、これらは細胞膜を傷つけたり、DNAを傷つけて遺伝情報を壊したり、コレステロールを酸化させ悪玉コレステロールに変えたりして、老化やガン、動脈硬化などと深く関わっています。抗酸化作用とは、これらの活性酸素に自らの電子を渡して活性酸素を普通の酸素に戻す作用です。リコピンは、トマト以外ではスイカや柿やグレープフルーツ(ルビー)などにも含まれています。油に溶けやすく、熱に対して安定していることから油でいためたりすることで吸収がよくなります。


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