イチジク

食と健康に関する辞典

(サイトの主旨)
健康の基本は、食にあります。「食と健康に関する辞典」では、野菜を始めとして魚介類、肉類など様々な食材の栄養成分とその働きや生活習慣病などの病気との関わりをわかりやすく説明しています。また、栄養やサプリメントなどに関する知識をコンパクトに紹介しています。

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イチジク



イチジクは、古くから利用され、旧約聖書の創世記のアダムとイブの物語にその葉が登場します。日本へは、江戸時代に中国から長崎に入ったのが始まりと伝えられています。名前の由来は、果実が1ヶ月で熟すという説と1日1果実ずつ熟すからという説があります。漢字で無花果と書くのは、花が咲かずに実だけなると思われていたためですが、実際は果実(花托)の中に無数の花が隠れています。
栄養成分としては、水溶性食物繊維のペクチン、少量ですがビタミンB1、B2、C、カリウムなどが含まれています。ペクチンは、腸の蠕動運動を促し、便秘解消に効果があります。イチジクから抽出したベンズアルデヒトという成分が、咽喉がん、口腔がん、肺がんの治療に用いられていています。また、炎症を抑える作用があるので、かぜや咽の痛みにも効くと考えられています。葉や茎を傷つけて出る白い乳液には、たんぱく質分解酵素が多く含まれていて、いぼとりに使用されます。


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