イノシン酸

食と健康に関する辞典

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健康の基本は、食にあります。「食と健康に関する辞典」では、野菜を始めとして魚介類、肉類など様々な食材の栄養成分とその働きや生活習慣病などの病気との関わりをわかりやすく説明しています。また、栄養やサプリメントなどに関する知識をコンパクトに紹介しています。

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イノシン酸



コンブのうま味成分のグルタミン酸を発見した池田菊苗博士の弟子である小玉新太郎博士が1913年にイノシン酸を発見しました。鰹の体内のあるATP(アデノシン三リン酸)という物質が酵素によって分解されたものです。鰹節の旨味の成分として知られている核酸の一種です。核酸は、細胞の新陳代謝を活発にする働きがあり、老化に伴う心臓や肝臓の機能低下を回復させる作用があります。イノシン酸は、細胞内でDNAをつなぐ物質(アデニン・グアニン)の原料となります。イノシン酸は、肝臓でつくることができますが、20歳頃を境にイノシン酸の合成能力は減退します。不足すると、DNAがつくられず、新しい細胞が生まれなくなり、体はどんどん老化していってしまいます。
イノシン酸が多く含まれる食品は、鰹節のほかにアジ、サンマ、鶏肉、豚肉、タイ、イワシ、煮干、クルマエビ、鮭やタラの白子などがあります。


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