葉酸

食と健康に関する辞典

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健康の基本は、食にあります。「食と健康に関する辞典」では、野菜を始めとして魚介類、肉類など様々な食材の栄養成分とその働きや生活習慣病などの病気との関わりをわかりやすく説明しています。また、栄養やサプリメントなどに関する知識をコンパクトに紹介しています。

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葉酸



葉酸は、ビタミンB群の一種で、水に溶ける水溶性ビタミンです。植物の葉緑素にたっぷり含まれるためこの名前がつきました。たんぱく質の代謝を助け、核酸の合成を行い、細胞分裂や発育を促します。ビタミンB12と協力しあい赤血球の形成を助けます。また、血液中に蓄積されるホモシステインを減らし、心臓病や動脈硬化を予防する働きもあります。皮膚の粘膜や口内粘膜を強化する働きもあります。
欠乏症では、ビタミンB12不足の際と同様、巨赤芽球性貧血という悪性の貧血がみられます。また、胎児の正常な発育に寄与します。欧米では、妊娠初期の女性が十分な葉酸の摂取をすることによって、胎児の神経管閉鎖障害という先天異常を予防する効果がみられたとの報告がされています。通常の食事ではあれば不足することはありませんが、妊娠中や授乳中は不足しがちとなりますので、積極的に摂取しましょう。
食品では、からし菜、ほうれん草、ブロッコリー、グリーンアスパラなどの緑黄色野菜や枝豆、いちご、レバー、モロヘイヤなどに多く含まれています。


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