フッ素

食と健康に関する辞典

(サイトの主旨)
健康の基本は、食にあります。「食と健康に関する辞典」では、野菜を始めとして魚介類、肉類など様々な食材の栄養成分とその働きや生活習慣病などの病気との関わりをわかりやすく説明しています。また、栄養やサプリメントなどに関する知識をコンパクトに紹介しています。

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フッ素



フッ素は、フッ化カルシウムとして歯や骨の表面に存在する微量元素です。自然界では、海中や土壌中に含まれ、緑茶や紅茶の葉、海藻類になどにも含まれています。アメリカでは、虫歯予防に役立つとして、1940代から水道水に低濃度のフッ素を添加することが行われています。一方、高濃度のフッ素を長期間摂取すると、顎内で歯のエナメル質の成長異常により生じる斑状歯と呼ばれる歯の形態異常を引き起こすことが知られています。
日本では、水道水にフッ素を添加することは行われていませんが、低濃度フッ化水素ナトリウム溶液による洗口(うがい)や専門家による2%フッ化水素ナトリウム溶液の塗布などが虫歯予防のために広く行われています。WHOをはじめ各国政府の専門機関、米国歯科医師会、日本歯科医師会などは低濃度のフッ化物の安全性とむし歯予防効果を公式に認めています。しかし、フッ素の安全性と虫歯予防効果については、古くから様々な議論があります。ベルギー政府は、フッ素の過剰使用が骨粗しょう症のリスクを増加させ、神経系統を阻害する可能性もあるとして、2002年8月1日付で、虫歯予防のためのフッ素サプリメントを販売禁止にする措置をとったそうです。フランスでも同じような措置がとられています。


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