大豆たんぱく質

食と健康に関する辞典

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健康の基本は、食にあります。「食と健康に関する辞典」では、野菜を始めとして魚介類、肉類など様々な食材の栄養成分とその働きや生活習慣病などの病気との関わりをわかりやすく説明しています。また、栄養やサプリメントなどに関する知識をコンパクトに紹介しています。

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大豆たんぱく質



大豆たんぱく質は、植物性では珍しくアミノ酸スコア100の良質なたんぱく質です。アミノ酸スコアとは、たんぱく質栄養評価の指標で、スコア100は食品から摂取することが不可欠な必須アミノ酸を理想的に含んでいる数値です。
大豆たんぱく質の効能で特に注目されているのは、総コレステロール特に悪玉コレステロール(LDL)と中性脂肪を低下させる作用があります。一方で、総コレステロールが正常な人や低めの人が大豆たんぱく質を大量に摂っても、コレステロール値にあまり変化はありません。
食事を通して体内に入った脂質(中性脂肪、コレステロール)は、十二指腸で、肝臓でつくられた胆汁酸と一緒になり、吸収されやすい形になって小腸へ送られ、腸壁で吸収されて肝臓に戻ります。ところが大豆たんぱく質は、十二指腸で分泌された胆汁酸およびコレステロールと結合します。このため、本来なら中性脂肪やコレステロールに結びつくはずの胆汁酸が少なくなり、脂質の吸収量が低下します。この結果、血中に流れるLDLコレステロールの量が低減することになります。また、大豆たんぱく質と結びついた胆汁酸やコレステロールは小腸で再吸収されず、そのまま体外に排出されます。コレステロールの吸収と肝臓に運ぶ「運び屋」の量を減らすという意味で、二重のコレステロール低下の作用をもっています。


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