アンコウ(鮟鱇)

食と健康に関する辞典

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健康の基本は、食にあります。「食と健康に関する辞典」では、野菜を始めとして魚介類、肉類など様々な食材の栄養成分とその働きや生活習慣病などの病気との関わりをわかりやすく説明しています。また、栄養やサプリメントなどに関する知識をコンパクトに紹介しています。

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アンコウ(鮟鱇)



「東のアンコウ、西のフグ」といわれ、東日本の冬の味覚の代表です。骨以外は食べることができ、肝臓(キモ)、尾びれ(トモ)、卵巣(ヌノ)、胃(ミズブクロ)、えら、皮、身(ヤナギニク)を「アンコウの7つ道具」と呼びます。特に肝(キモ)は珍重され、本体よりも肝臓の大きさで価格が決まります。キアンコウとクツアンコウの2種があり、市場では区別なく扱われています。

アン肝として珍重される肝臓は、脂質が豊富に含まれます。この脂質には、コレステロールを下げ、血栓や動脈硬化を予防したり、脳の働きを活性化し、頭をよくするIPA(イコサペンタエン酸)やDHA(ドコサヘキサエン酸)が含まれます。また、皮膚や内臓、目の粘膜を強化するビタミンA、カルシウムの吸収を助けるビタミンD、活性酸素を除去し老化を抑えるビタミンEも豊富に含まれます。
ビタミンAは、過剰に摂取すると頭痛やめまいなどの過剰症が表われことがあります。アン肝には、ビタミンAが非常に多く含まれているので、少量にとどめましょう。


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